2012年09月02日

北方領土

 根室市の資料を頂いた紙袋 四島の地図
 返還を祈るモニュメントの傍に掲げた旗
 北海道新聞掲載(北国新聞にも掲載された)
 視察団一行8名

8月29から31日にかけて北方領土返還要求運動石川県民会議の視察団の一員として現地視察をさせていただきました。

北方領土返還は、北海道根室半島の沖合にある島々で現在ロシアが実効支配している四島に対して、日本が返還を求めています。北方四島と呼ばれています島々は択捉島(えとろふ)、国後島(くなしり)、色丹島(しこたん)、歯舞群島(はぼまい)です。
私たち視察団が到着した日の根室市は霧がかかっており、寒いくらいでした。納沙布岬では沖合に見える島々がうっすらと影しか見えません。翌日の羅臼でも国後島が見えるはずなのに、やはり影しか見えませんで、とても残念でした。

北方四島は第2次大戦が終わった後
1945年(昭和20年)8月18日より、ソ連軍が千島列島への攻撃を開始した。また別のソ連軍部隊は8月28日から9月5日にかけて択捉島、国後島、色丹島と歯舞群島を、武装解除しました。島民には、残ってソ連人になるか、日本人として本土に帰るかの2者選択をせまったのです。島民の半数は夜中に小さな漁船に乗り手こぎで島々を脱出したが、残った住民は劣悪な環境下で抑留生活を強いられ、順次本土に引き上げてきて、日本人が一人もいない一人も住んでいないようになりました。四島はこのように不法占拠されたもので古くから私たち日本の固有の領土です。
しかしながら戦後67年、現在に至るまで北方領土はソ連およびそれを継承したロシアが占領し実効支配をされています。

今年7月3日に,メドヴェージェフ・ロシア首相が,国後島を訪問しました。その後、竹島に韓国の大統領が訪問する、尖閣に中国人が上陸と続きました。このような既成事実を各国にこれ以上積み重ねられたことで、この先どうなるのか、私たちは現政権下の外交にとても不安を感じています。
この現地視察でさまざまな関係者のお話を伺い、北方四島の問題を解決して我が国は一日も早く日露の平和条約を締結することを目指す必要を強く思いました。
そのためには、皆さん一人ひとりが北方領土問題に関心と理解を深めていただくことが大切です。

北方領土返還運動推進は〈ブラウンリボン〉のバッチがあります。
ブルーリボンは北朝鮮の拉致問題解決のシンボルのバッチですが、それと同じ形で色違いです。ブラウンは北方4島の土地の色を表しています。
ベージュがかったブラウンといえます。北朝鮮は「人の拉致」北方領土はロシアによる「土地の拉致」として返還運動の話題のきっかけとして発案されました。

どちらも未解決のままではいけません。
  

Posted by 久保洋子 at 15:09