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2013年10月24日

看護職のことを話す

 勝兵塾金沢支部の月例会に参加しました。看護の話をさせていただきました。一部を記載します。
看護職のことを話す


看護界は慢性的な人手不足 その背景に女性には勤務環境が過酷であること。日本看護協会が行った調査結果によると、離職理由(複数回答可)でベスト3 、妊娠・出産(30.0%)、結婚(28.4%)、子育て(21.7%)と女性が95%を占める。
私自身もこれらのライフイベントを経験し、その上同居の夫の両親の介護等も有りましたが、絶対仕事を続けていという のがあり なんとか工夫して乗り越えてきました。が、なぜ働き続けることができないのかを尋ねた職場環境に関する調査では、「夜勤の負担が大きい」「勤務時間が長い=超過勤務」「休暇が取れない」など理由です。

 確かに看護師の仕事は、夜勤もあるし 重い物も持つし、患者さんや家族からも怒られたりすることもあるし、汚いというものの処理もある。私は娘が高校生の時に看護学校を進めたことがあるが、「血を見たくないし、夜勤あるし、日曜は休みたいし  そんな大変な仕事できない………」と言った。私自身は母が看護師でありその生き方には尊敬して看護職になりたいと思ったのですが.  まあ娘には、あっさり 否定された。私は 「看護師は誰でもやれるとは思っていないが、あんたは頭が良くないし無理や」 なんて、言いましたが でもこの話はずいぶんと昔のことです。
 しかし このころ 3K きつい ・きたない・ きけん 土木の仕事などが嫌われた。 今、新3K きつい・ 帰れない・給料が安いという IT業種。さらに看護職は7Kらしい。きつい・ 帰れない・給料が安い・休暇が取れない・規則が厳しい・化粧がのらない・結婚できないを加えて7Kだそうです。 
 
 では 給料が安いのかについて  
「看護師さんって仕事の割に給料安いよね」という一方で、「看護師さんってお金持、若いのに家も建てている」という声も。確かに若いナースは、他の業界の友達より給与が高いと感じるが、ある一定の年齢になると、他の公務員から比べて逆転する。
20代で基本給は20万5千円前後 夜勤手当と時間外手当 が9万円から10万前後。ところが50代になっても基本給が30万にならない。
 どうしてなのか
 「勤続年数」や「年齢」は給与に反映されることは、他職種も同じでしょうが、現在の診療報酬制度の下では、「専門性を習得した看護師を雇用しても診療報酬が上がる仕組みはないし、そこで 看護師たちの給料も上がらない。問題です。
医療機関の収入は診療報酬制度によって決まってくる。その要素に「どんな看護」をしたか、しないかということが反映されることはなく、人数の配置をしていれば収入は一定である。
 
 話は 新人の離職のこと国の対策、施設に対応なども時間の関係で、はしょりながら話しました。

 私自身は仕事を辞めないで働き続けるために、自分自身で工夫をしてきました。本当に 看護師の皆さんには ちょっとやそこらで へこたれないで 働きつづけるよう 自身で工夫してほしい。超高齢化社会は看護師が必要とされる社会です。 いつ患者さんでお世話になるかもしれない みなさんのためにも 看護師不足の解消対策は重要課題です。看護職にご理解とご支援をいただければ幸いです。


Posted by 久保洋子 at 00:53

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